【2024年】越境ECプラットフォームはどこがねらい目?アジア圏を中心におすすめを比較
少子高齢化が進む現代社会にとって、ECサイトを使った商売は欠かせない存在です。
国内でも多くのサイトがありますが、ここ数年では越境ECビジネスが注目されてきました。
プラットフォームは数多くありますが、適切な物を選ばないと思うような成果を得られません。
本記事では、これから越境ECプラットフォームを利用するならどこがねらい目なのかを解説しています。
アジア圏中心に、いくつかの越境ECプラットフォームを紹介しているため、ぜひ参照ください。
越境ECプラットフォームとは?
越境ECプラットフォームとは、海外のユーザー向けに展開するためのシステムです。
ECサイトを運営する土台となり、国内に拠点を構えたままインターネット上で商売ができるため、コストをかけず販路拡大ができます。
自社商品の特徴やターゲット層に併せて、対象となる国を選別して世界的にWEB利用できるのが特徴です。
越境ECプラットフォームには、自社型と複数のショップが出店するモール型があります。
自社で越境ECプラットフォームを開業するには、複雑なシステムを理解できるスキルや人材、資金が必要です。
多くの企業は、モール型の越境ECプラットフォームを利用しています。
自社商品を求めているユーザーはどの国なのか、これから商品の需要が高くなる地域をリサーチし利用しましょう。
越境ECプラットフォームを利用するメリット・デメリットを簡単に紹介
自社の商品にマッチした越境ECプラットフォームを使えば、資金を使って海外に出店せずに集客ができます。
自社の特色を生かしたECモールであれば、サイトの構成からブランディングまでを自社が取りまとめられます。
しかし、広告宣伝や集客は自分たちで行わなければなりません。
市場全体におけるEC化率は増加傾向にあり、店頭販売以上にECプラットフォームの利用者が急増しています。
SNSを使って、消費者と直接つながるようになったことで、より自由な取引ができるようになったからです。
海外からのユーザーを取り込める越境ECプラットフォームは、従来のECモールなどでは得られないメリットがあります。
ここでは、そのメリットについて詳しく解説します。
参照:「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」経済産業省
メリット
越境ECプラットフォームを利用するメリットは以下の2つです。
- グローバル市場へ参入できる
- 販売拡大で利益が上がる
ECプラットフォームは、BtoB ECやCtoCアプリだけでなく、デジタルコンテンツでのオンライン販売にネットオークションによる取引と市場が拡大しています。
国内だけでなく海外に目を向けることで、新たなビジネスの可能性を展開しやすいのが強みです。
最近ではアジアを中心として、ECが盛んな流れに乗って海外に向けたビジネス展開に注目が集まっています。
越境ECプラットフォームを利用すれば、コストを抑えられるだけでなく、素早い出店が可能です。
市場が成熟していないエリアで需要のある商品を展開すれば、競合が少なく、販売拡大によって大きな利益を得られます。
デメリット
越境ECプラットフォームにはメリットがありますが、デメリットを理解して利用を検討しなければなりません。
デメリットは以下の3つです。
- 手数料がかかる
- 言語・文化を理解して商売する必要がある
- 慣れないと手続きで詰まる
越境ECプラットフォームに出店するには、手数料が発生します。
現地言語であればコミュニケーションがスムーズなため、商品説明やコンテンツは現地言語に翻訳しなければなりません。
また、各国には法的及び税務上の規制である輸入制限や品質基準、消費税や関税などがあります。
各国の特徴を理解して、対応する必要があります。
市場の需要や競合状況を調査してから越境ECプラットフォームを選び、法や税金を理解しローカライズと言語対応を行うなど準備が大変です。
手続きだけでなく、それぞれにルールがありややこしいため、始め方がわかりにくいデメリットがあります。
南アジア最大級のECモール2選
中国に続き、東南アジアへの越境ECプラットフォームは拡大の兆しが感じられます。
スマホの普及によってECモールの利用者は急増し、今後はより成長すると予想されています。
日本製品は認知度も人気も高いため、海外進出を狙うなら、台湾・マレーシア・シンガポールを含む東南アジアがおすすめです。
ここでは東南アジア最大級のECモール2つをピックアップして紹介します。
Shopee
東南アジアをターゲットにした大手で、購入者と出品者がコミュニケーションを取りながら買い物ができる独特なシステムです。
シンガポールのECですが、中国国内のみをターゲットにはせず、東南アジアや台湾ユーザーに販売を拡大してます。
なお、Shopeeは販売やリスティングに手数料がかからないのもポイントです。
越境ECプラットフォーム初心者にはハードルが低く、SNSを活用したマーケティングもおこなわれてます。
東南アジアを中心とした7か国で展開するShopeeの利用者は、約6億人とも言われているほどです。
日本国内の企業が利用する場合、シンガポール・台湾・タイ・マレーシア・フィリピンの
5か国に対してのみ対応しています。
Lazada
アリババが運営するLazadaは、東南アジア主要6か国を市場とするECモールです。
Lazadaの特徴として、現地ECと越境ECの2つのサービスを展開していることが挙げられます。
特に越境ECを強化したことにより、各国のビジネスに対応できるようになりました。
6か国での販売すべてを1つの契約でカバーできるため、複雑な手続きの必要がありません。
物流スキームや決済ソリューションもすべて、6か国に対応し利便性を向上させました。
ブランドのオフィシャルショップ「LazMall店舗」で、ユーザーがより安心して買い物ができるシステムを構築しています。
中国の越境ECプラットフォーム2選
越境ECプラットフォームの中でも、注目度が高いのは巨大なEC市場規模を誇る中国です。
BtoCのECサイトでは、日本の企業が登録できる越境部門が用意されているサイトも増えています。
特に中国では日本製品が手軽な価格で購入できるため、登録しているユーザー数が多いです。
ここでは中国で特におすすめしたい、ECプラットフォームを2つ紹介します。
天猫(T-mall)/天猫国際(Tmall Global)
天猫(Tmall)及び天猫国際(Tmall Global)はアリババグループが運用する人気のモール型サイトです。
天猫国際(Tmall Global)は、天猫(Tmall)から派生した越境EC専用モールで、出店スタイルは直輸入販売か出店スタイルから選べます。
ベビー・子供関連用品やコスメを中心に日本製品の人気は高く、多くの企業が利用しています。
タオバオアプリから天猫・天猫国際の商品が同時検索可能であることから、中国の消費者に対してダイレクトにアプローチできるのが特徴です。
京東商城(JD.com)
中国でシェアNo.2を誇る巨大ECサイト京東商城(JD.com)は、直販型のビジネスモデルです。
かつては電化製品をメインに取り扱っていましたが、現在は化粧品のシェアを伸ばし全体的に売り上げを伸ばしています。
2020年からは再び家電に力を入れはじめ、直営の家電販売店と併せて美容家電の拡大を目指すようになりました。
天猫・天猫国際はアリババグループの物流を使いますが、京東商城(JD.com)は京東物流集団の設立によって配送までの時間が短いです。
配送の効率化を高めるため、無人配送サービスの技術開発を進めて活用しています。
台湾の越境ECプラットフォーム4選
台湾への越境ECプラットフォームは、コストが安く手続きが簡単です。
安定した経済と市場を持つ台湾では、日本の販売手法を流用できるため、東南アジア進出への足がかりにしやすくなっています。
インターネットの普及率だけでなく、女性の未婚率が高いことから、自分への投資としてコスメやファッションアイテムを購入する人が多いです。
また、日本製品への信頼度が高いため、どのような商品でも購入する傾向があります。
このようなことからも、東南アジアへの進出に台湾の越境ECプラットフォームは欠かせない存在です。
ここからは台湾で人気の越境ECプラットフォームを厳選してご紹介します。
PChome24h
台湾では老舗で最大手のECサイトです。
多くの家電アイテムを取り扱っており、3つのECサイトを展開しています。
PChome24h購物は台湾在住者のみが利用できるサイトで、PChome全球購物は海外からのショッピングが可能です。
独特な配送システムは、24時間以内に商品が届かなければ100台湾ドル(約450円)分のポイントが補償されます。
モール型のPChome商店街も展開しており、日本企業は代理店や商社を通じて参加が可能です。
メインターゲットはビジネスパーソンで、日本の商品では家電や食品などの人気があります。
台湾では韓国コスメの人気があり、美容系やコスメはやや人気が落ち着いています。
Shopee蝦皮購物
シンガポールを本拠地とするECサイトで、東南アジア諸国で急速拡大しています。
企業だけでなく、個人輸出ビジネスを検討している人にもおすすめです。
翻訳サービスの提供や日本語サポートなど、言語に不安があっても安心してビジネスを
始められます。
初期費用や維持費用は無料となり、副業として始める人もいるほどです。
悪質業者から消費者を守るため、決済しても商品が受け取られないと売り上げが計上されないシステムが導入されています。
街には購入商品が受け取れるスポットを設置し、再配達の手間を減少しました。
受取スポットは送料無料サービスも展開していて、ユーザーファーストなビジネスを展開しています。
momo購物網
台湾の富邦グループが運営するmomo購物網は、コスメやファッションを中心としたECサイトです。
消費頻度を高めるため、独特なサービスを展開し台湾最大手のECサイトに成長しました。
女性向けの商品を得意としており、定期的に割引券の配布や期間限定セールなどの会員向けサービスがあります。
商品ジャンルが豊富なだけでなく、他のECサイトよりも価格が安いことや通常で翌日配送
可能など、日常的に使いやすい工夫がされています。
また、定期的に配布される割引券や、期間限定のセールなど、お得にお買物ができる施策も行われているのが特徴です。
Yahoo!奇摩
Yahoo!の台湾版で、BtoC・BtoBtoC・CtoCの業態で事業を展開しています。
メインはBtoBtoCの卸売・委託販売事業で、主に家電と化粧品やファッション関係を扱います。
女性ユーザーが多く、日本国内やSNSで話題になった食品・食品玩具などの注目度が高いです。
美容家電や国内コスメも人気で、無印良品は人気のブランドの1つとして認知されています。
24時間以内の配送を実施しており、台北市内は注文から8時間以内に配達可能です。
取引は現地法人及び代行会社経由となっているため、手数料を考えると現地法人を利用した方が良いでしょう。
自社に適した越境ECプラットフォームの選び方
越境ECプラットフォームにはそれぞれの特徴があり、手数料や使いやすさ、自社商品との相性などを考えて選定しなければなりません。
ここからは、東南アジア向け越境ECプラットフォームの選び方について解説します。
商品と購入者との相性
越境ECプラットフォームは、販売したい商品と購入者のマッチングが大切です。
ターゲットとマッチングしているだけでなく、年代や性別なども精査して選びましょう。
サイトによって、男女比や年齢層に違いがあるだけでなく、売り上げが伸びている品目が異なります。
ターゲットにしっかりとアプローチができるプラットフォームを選ぶことが重要です。
サービス・サポートの充実性
越境ECプラットフォームの多くは海外企業が運用していて、手続きが複雑でわかりにくい一面があります。
そのため、サービスやサポートの充実性を確認し、自社商品の魅力を伝えられるプラットフォームを選びましょう。
日本語のわかるスタッフが在籍しているか、言語サポートが受けられるかなどを確認してください。
初めての越境ECで不安が多く、やり方がわかりにくい場合は株式会社ジェイノベーションにお任せください。
自社型ECまたはモール型ECの選択
越境ECを始めるにあたり、自社型ECとモール型のどちらを選ぶかを検討します。
自社の商品をグローバルに拡大したい場合、自社型ECを選んだ方が自由度が高いです。
ただし、戦略や宣伝が適さなかったり、決済サービスや言語サービスなどで設定に苦戦しやすいです。
そのため、自社ECだけで始めるのはおすすめできません。
企業に知名度があっても、競合他社と競って売上を伸ばすのは難しいため、ECモールの利用や併用がよいでしょう。
越境ECプラットフォームをアジア圏で利用するならShopeeとLazada
越境ECを利用したい企業は多いですが、言語や免税・配送の対応が複雑で、活用方法に課題が多いのが現状です。
活用の意向があるならば、株式会社ジェイノベーションに任せましょう。
東南アジアで販路の拡大を狙うなら、包括的なサポートが必要です。
ASEANへ販路拡大するなら実績豊富なジェイノベーションにおまかせ!
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マレーシアを拠点とし、東南アジアの情報をいち早く収集するためのプラットフォームを提供している実績があるため、お気軽にご相談ください。