【2025年最新】話題のTikTok Shopがついに日本上陸!~海外成功事例から見る、次世代ECの可能性~

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2025年6月、TikTok Shopがいよいよ日本に本格上陸します。

日本国内では、TikTokの月間アクティブユーザー数が3,300万人を突破しており、すでにSNS市場において確固たる地位を築いています。特に注目すべきは年代別の利用率です。10代では約70%、20代では約52%、30代でも約32%がTikTokを利用しており、若年層との接点を持つ上で非常に有効なプラットフォームであることが明らかです。

また近年では、40代以上のユーザーも着実に増加しており、TikTokは「若者のアプリ」という枠を超えて、全年代型の新たな購買チャネルへと進化を遂げつつあります。こうした背景からも、TikTok Shopの国内展開は、あらゆる企業にとって新たな販売・認知獲得のチャンスとなることが期待されます。

弊社ではこれまで、マレーシアにおいて自社ブランドのTikTok Shop運用を通じて、戦略設計からコンテンツ制作・販促施策まで一貫した取り組みを行ってまいりました。本記事では、そうした運用経験から得たリアルな気づきとともに、日本市場でTikTok Shopをどのように活用すべきかを企業様目線で解説していきます。

TikTok Shopは、TikTok上の動画やライブ配信からそのまま商品購入へつながる、いわば「動画一体型ショッピング機能」です。

商品紹介動画の視聴中に「気になった」→「すぐ買える」体験ができるこの仕組みは、従来のECとは異なり、エンタメ×購買行動を融合させた全く新しい顧客体験を生み出しています。

海外ではこのようなスタイルを「ショッパーテインメント(Shoppertainment)」と呼び、特にZ世代・ミレニアル世代に高く支持されています。

弊社が注目しているマレーシア市場では、TikTok Shopの2024年の年間売上(GMV)はRM12.07億(約370億円)と前年比104%増加。これは世界第6位の規模となり、企業がTikTok Shopを主戦場のひとつとして位置づけ始めている証拠です。

特に売上が好調なカテゴリは以下の通りです:

  • スキンケア・美容製品(インフルエンサーとのライブ配信が鍵)
  • レディースアパレル(着用動画が即購入につながる)
  • 食品・日用品(「使ってみた」動画が効果的)
  • ホーム・雑貨(便利さや雰囲気の可視化)

多くの企業が、「商品の魅力をどう動画で伝えるか」に注力しており、レビュー的・体験的な動画が特に成果を上げています。

さらに、TikTok Shopはマレーシアにおいて、企業と顧客の関係性を大きく変革しました。特に若年層の間でアプリの人気が高まる中で、エンターテインメントとショッピングを融合させた強力なeコマースプラットフォームとして急成長を遂げています。

TikTok Shopでは、企業がプラットフォーム上で直接商品を販売でき、販売者・購入者の双方にとってスムーズでストレスのない購買体験を提供します。その一方で、まだ十分にその機能や仕組みを理解していない企業にとっては、大きな売上チャンスを見逃している可能性もあります。

海外で先行展開されているTikTok Shopの情報をもとに、日本でも導入される可能性が高い機能やサービスの中から、商品やブランドの魅力を最大限に引き出すために企業・販売者が押さえておきたい「3つの主要な販促機能」をご紹介します。

ライブショッピングでは、販売者がリアルタイムの配信を通じて商品を紹介しながら、視聴者と対話し、その場で質問に答えることができます。視聴者は配信中に直接商品を購入可能です。

なぜ効果的なのか?
ライブならではの緊急性・臨場感・信頼感が購買意欲を高めます。実際に商品が使われている様子を確認でき、疑問もその場で解消される点が魅力です。

実例:
あるファッションブランドは、週末前の金曜日にライブ配信を実施。タイムセールや期間限定の特典を巧みに演出することで視聴者の関心を集め、通常時を大きく上回る視聴数とリアクションを記録しました。

プロダクトショーケースは、TikTokプロフィール上に商品の一覧を掲載できる専用セクションを設ける機能です。ブランドの「バーチャル店舗」として機能し、ユーザーはいつでも商品を一覧で閲覧できます。

なぜ効果的なのか?
商品を整理して継続的に掲載できるため、ブランドの信頼性や統一感を高めることができます。投稿動画や広告からショーケースへの誘導も可能で、継続的な売上導線が作れます。

実例:
ある中国のスキンケアブランドは、プロダクトショーケースに商品を一覧で掲載し、商品の特徴や送料無料などの情報を取り入れた、現地文化に合わせたサムネイル画像を活用。これにより視覚的なわかりやすさと親しみやすさを両立し、ブランドの一貫性や認知向上にもつながりました。.

インフィード広告は、ユーザーの「おすすめ(For You)」ページに自然に表示される短い動画広告です。これらの動画には、購入可能な商品へのリンクが組み込まれており、視覚的に魅力的な形で商品を紹介できる強力なツールです。

出典:TikTok Malaysia

なぜ効果的なのか?
インフィード広告は、通常のTikTok動画と同じように表示されるため、違和感なく自然にユーザーの目に留まるのが特長です。新しい顧客層への商品認知に最適です。

実例:
あるソフトウェアブランドは、商品の機能訴求にインフィード広告を活用しました。親しみやすい日常シーンをテーマにした動画と、ユーザーの興味関心に基づいたターゲティングを組み合わせることで、高いエンゲージメントを獲得しています。

企業視点で見るTikTok Shopの魅力は、単なる販売チャネルを超えた「ブランド育成の場」としてのポテンシャルです。

① 見せ方ひとつで「バズ」が生まれる

動画での表現が主軸となるため、広告費をかけずに大きな認知を獲得できる可能性があります。実際、広告を一切使わず、数十万再生・売上数千点を記録した中小ブランドの事例も確認されています。

② EC参入のハードルが低い

TikTok Shopの登録・出店はシンプルで、他モールと比べて初期コストが抑えられるため、テストマーケティングにも適しています。

③ 若年層との「ブランド接点」として機能

特に10代〜30代を中心としたユーザー層にとって、動画での購入体験=当たり前になりつつあります。従来型ECでは接点が少なかったターゲット層との距離を、自然に縮められます。

TikTok Shopは、以下のようなステップで導入可能です。

  1. TikTok Businessアカウントの開設
  2. 公式申請ページからの出店登録(審査あり)
  3. 商品登録・在庫管理・配送設定の準備
  4. コンテンツ制作(動画・ライブ配信計画)
  5. 販売戦略設計(ターゲット・キャンペーン設計)

弊社では、これらのステップを一貫してサポート可能です。また、販路戦略の一環として、自社EC・他モール・SNS連動の最適化提案も提供しています。

今後、日本国内でも以下のような変化が想定されます:

  • ライブコマース需要の急拡大
  • ECサイト以上に「動画×商品体験」が評価される時代へ
  • ブランドストーリーの可視化が売上に直結

特に2025年後半は、日本企業のTikTok Shop導入が本格化するタイミングと見ています。今から準備を始めることで、先行者メリットを得られる重要な時期です。

TikTok Shopは「ただの商品販売」ではなく、ブランド価値を「動画」という感情伝達力の高い手段で伝える、新たな体験設計の場です。弊社は今後も、国内外でのTikTok Shop活用支援を通じ、 企業様の新たな販売戦略を共に構築してまいります。

ご興味のある企業様・ブランド様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。戦略設計から運用、動画制作、インフルエンサー連携まで、トータルでサポートいたします。


▶ TikTok Shopの日本展開に関する公式発表はこちら: 日経クロストレンド記事